早大、肉体強化で法大降す クラッシュボウル
2010/12/05
「 毎日jp : 早大、肉体強化で法大降す クラッシュボウル」
12/05 : ◇東日本代表校決定戦クラッシュボウル
○早大38-28法大●
誰にも触れられることなく、エンドゾーンまで駆け抜けた。
第4クオーター残り2分49秒、オフェンスライン(OL)が開けたスペースを突き、RB末吉智が70ヤード独走のTD。打倒法大を目指して1年間、取り組んできたフィジカル強化が、勝利を決定付けるビッグプレーという形になって表れた。
昨季のクラッシュボウルは11-38で完敗。当たりの弱さが敗因だった。矢部コーチは就任した昨秋当時を、「同じグラウンドにいた早大学院高の選手と見分けがつかなかった」と振り返る。
その敗戦後、チームは精力的なウエートトレーニングに取り組み始めた。個々の目標値を決め、届かない選手は実戦練習に参加できないルールを設定。チームでは週2~3回ウエートトレーニングを行う日が設けられているが、自主的に週6回のトレーニングに取り組む選手もいた。1年後、OLの平均体重は昨季比10キロ増の110キロ。ベンチプレスの負荷も、平均で30キロ以上重くなった。
今季関東のリーグ戦で史上6人目の1000ヤードラッシャーに輝き、この試合でも224ヤードを獲得したRB末吉智は言った。「OLを信じて走れた」
副将のOL梶本は「関西のチームは当たりが強い。もっとフィジカルや状況判断を高め、甲子園で勝ちたい」と話す。末吉智の豪快なランを甲子園でも見せられるか。すべてはOLのブロックにかかっている。
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