関大連覇!立命との“全勝対決”制した
2010/11/14
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「関西学生アメリカンフットボール、関大17-15立命大」(14日、西京極)
昨季王者の関大が、昨季3位・立命大との全勝対決を17‐15で制し、2年連続6度目のリーグ優勝を果たした。3‐6で迎えた第3Q12分にQB池井勇輝(4年)がTE青木塁斗(4年)に22ヤードのTDパスを通して逆転。第4Q1分22秒にも再び池井がWR高崎慎(1年)に30ヤードのTDパスを通し、突き放した。立命大も終了間際にQB谷口翔真(3年)のTDで追い詰めたが、昨季に続き関大の前に屈した。
◇ ◇
暮れなずむフィールドに歓喜のカウントダウンが降り注いだ。2年連続6度目の栄光を手にした黄金ヘルメットの戦士たちに、満員のスタンドは万雷の拍手。「選手たちが頑張ってくれたのが形になった」。誇らしく響き渡る校歌に、関大・板井ヘッドコーチは笑顔で酔いしれた。
全勝同士の天王山は静かに始まった。関大が一歩ずつ着実に前進しFGで先手を取れば、立命大もジワリと侵入しFGで同点。「展開を考えれば、あれぐらい投げてもいいかなと思った」。39歳の若き指揮官の戦略眼が大一番の流れを決めた。
逆転劇の主役を担ったのは3季ぶりにWRからQBに復帰の池井。「プレーが始まる前から今日はいける気がしていた」の予感通り、第3Q終了目前に中央から左へ22ヤードの逆転TDパスを成功。第4Qにも30ヤードを通し主導権を引き寄せた。
「かなり乗り乗りだった。自分でも投げたら絶対に届くと思っていた」。“七色のパス”で攻撃のかじを取った背番号7はMVP級の活躍に充実の笑み。それでも「半分はレシーバーのおかげ」と仲間たちに感謝した。
関大一高から7年にわたって池井とプレーするTE青木は「だいたい、どこに来るのか分かる」と相棒のパスに絶対の信頼を置く。この日も以心伝心の逆転TDパスをがっちりとキャッチし、「あいつはチームで一番アメフット好き。ずっとNFLを見てる」と、ほおを緩めた。
V2を決めて迎える最終戦の相手は関学大。敗れれば立命大を含む“三つどもえ”で決定戦の可能性も残すが「今日に負けないくらいの気持ちでぶつかっていきたい」と池井。昨季に続く全勝優勝へ、このまま突っ走る。
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