関学大“秘策”で開幕4連勝

2010/10/17

おおさか報知: 関学大“秘策”で開幕4連勝 

10/17: ◆関西学生アメフット第8日 関学大29―0京大(17日・西京極陸上競技場)関学大が秘策“コロコロキック”を繰り出して、開幕4連勝を飾った。10点リードの第3Q(クオーター)、キッカー大西志宜(ゆきのぶ=3年)がオンサイドキックに成功して攻撃権を獲得。そのシリーズで望月麻樹(2年)が1ヤードのTDを奪って京大を突き放すと、29―0で完封勝ちした。立命大は35―0で神戸大に快勝。全勝をキープした両チームは30日に対戦する。

 キッカー大西は、はやる気持ちを落ち着かせた。第3Q最初のプレーで、自陣30ヤード地点にボールをセットした。「ビビらずに強めに蹴ろう」。相手の位置を確認して、キックした。ダ円球がコロコロ転がると、すぐ自らも走った。10ヤードを過ぎた場所で押さえ込んだ。

 奇襲のオンサイドキックだった。普通ならキックオフで敵陣に大きく蹴り出し、相手の攻撃開始位置を下げる。オンサイドキックの距離が10ヤードに足りなかったり、相手に奪われれば、自陣で京大の攻撃がスタートする。「ハーフタイムにやると決まって『ついにやるんか』とドキドキしてました。狙い通りにいってよかった」。1年に一度程度しか出ないギャンブルプレーを成功させ、3年生は胸をなで下ろした。

 確かに10点差で折り返したが、粘り強く止めに来る京大守備陣に手を焼いていた。鳥内秀晃監督(51)は「選手がやりたい言うたから」とトボけたが、2月から準備していた秘策で流れを変えた。なりふり構わずに獲得した攻撃権で、自陣40ヤードからTDにつなげた。

 07年、優勝をかけた立命大戦。大西の兄・史恭さん(26)がオンサイドキックや決勝FGを決めて、関学大を連覇に導いた。当時、関学高3年だった大西はスタンドで観戦していた。運命の導きか。3年後、弟が同じ青いユニホームを着て、同じプレーを披露した。

 守備陣は敵エンドゾーンでパントブロックや、相手QBをサックしてのセーフティーを奪うなど、京大を封じ込んだ。4戦目で2度目の完封勝ちだ。「今日は勝ちにいった試合で勝ててよかった。これで立命大戦へのスタートラインに立てた」と主将のDL平沢徹(4年)。30日の直接対決に向けて、攻守にスキが見当たらない。

 ◆オンサイドキック キックオフの際、攻撃権を得ようと、故意に地面にバウンドさせること。蹴った地点から10ヤード以上進まなければならず、ラグビーのパントのように空中に浮かせて、自チームの選手が捕球しても認められない。リスクも大きく、通常はリードされた場面で、どうしても攻撃権がほしい場面などで行われる。

・ へぇ~、コロコロキックって言うんですか? どこのチームでもこの言い方使います?

 

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