関大連覇へ快勝発信

2010/09/05

おおさか報知: 関大連覇へ快勝発進…関西学生

関西学生アメフット第2日 関大38―6近大(5日・万博フィールドほか)連覇を狙う関大が、5TDを奪って快勝発進した。7点リードの第3Q(クオーター)3分48秒、QBとして3年ぶりに出場した池井勇輝(4年)が自ら15ヤードを走り抜けてTDを奪い、試合を決定づけると、その後も着実に加点。近大を攻守に圧倒、38―6で下した。昨季2位の関学大は、神戸大に45―0で完封勝ちした。

 老け顔から「じじい」と呼ばれるアダ名に、だまされてはいけない。関大QB池井に突然、スイッチが入った。第3Q最初のシリーズ。キープして相手タックルをかわすと、軽快なステップで15ヤードを駆け抜けた。ミス続きだったチームの悪い流れを一変させた。

 「あの場面は狙ってました。足は自分の武器と思ってますから」。エースQB原口大知(現学生コーチ)が君臨した昨季は、主にWRで出場していた。2月に右足首を手術したため、1月3日のライスボウル(対鹿島)以来となった実戦。周囲の不安を吹き飛ばすように、開幕スターターとして10本中6本のパスを成功させた上、ランナーとしての“本性”ものぞかせた。

 磯和雅敏総監督(43)は「昨年は関学大、立命大に勝ってはいるけど、内容は完敗」と振り返る。連覇に向けた今季のテーマはフィジカル強化。今春はウエートトレや体重など、選手ごとに強化ポイントを決めた。ノルマを達成しないと、ボールを使った練習に参加できないほど徹底した。エースRB藤森裕人(4年)は74キロだった体重が5キロ増えた。40ヤード4秒5の快足に力強さが備わり、第3Qに2TDを挙げた。

 タレントがそろうランナー陣を生かすのは、やはり司令塔しだい。今季は池井と、第4Qに出場した井上大海(3年)が併用される方針。だが、QBに復帰した4年生が、攻撃の中心に存在を刻み込んだ。

 ◆09年の関大快進撃 08年はリーグ5位と低迷したが、開幕戦(対京大)でWRから転向したRB藤森が4TDを決め、56―13で快勝。3戦目で関学大に逆転勝ちし、続く4戦目は前年度の日本一チーム、立命大を撃破。7戦全勝で61年ぶりのリーグ制覇を達成した。甲子園ボウルでは4年生QB原口を軸に法大を50―38で破り、62季ぶり2度目の学生NO1。ライスボウルで鹿島と大接戦を演じたが、同点で迎えた第4QのラストプレーでFGを決められ、惜しくも日本一を逃した。

 

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